『妥協しないデータ分析のための 微積分+線形代数入門』 紹介とレビュー
『妥協しないデータ分析のための 微積分+線形代数入門』 紹介とレビュー
シリーズ累計ベストセラーから待望の第七弾、テーマは「微積分+線形代数」。
データ分析に本当に必要な「意味」や「使い方」まで数式を徹底解説。
数学が苦手でも、実務で使える知識として自然に理解できる一冊です。

書籍情報
- タイトル:『妥協しないデータ分析のための 微積分+線形代数入門 定義と公式、その背景にある理由、考え方から使い方まで完全網羅!』
- 著者:杉山聡
- 出版社:ソシム
- ISBN:4802614802
- 発売日:2024年9月21日
- ジャンル:データサイエンス、微分積分、線形代数、AI
レビュー:大学数学のスタートを安心して踏み出せる
大学に入ってからしばらく、数学がちょっと苦手で、正直あまり真剣に勉強してきませんでした。でも、将来は大学院にも進みたいと思うようになって、「今さらだけど数学をちゃんとやり直したい」と思って選んだのが マセマの『微分積分キャンパス・ゼミ』 でした。
驚いたのは、とにかくわかりやすいということ。
数式の意味や使い方が丁寧に図解されていて、まるで高校時代に戻ったかのような安心感がありました。ページをめくるごとに「なるほど、こういうことだったのか」と納得できる解説が続き、スラスラ読み進められるのが魅力です。
内容は、大学で扱う微分積分の基礎をしっかりカバーしていて、高校数学から大学数学への橋渡しとしてピッタリだと思います。演習問題も充実していて、手を動かしながら確実に力がついているのを実感できます。
特に良かったのは、対話形式の解説があること。まるで先生と会話しているような感覚で読み進められて、理解が深まります。こういう形式が苦手な人もいるかもしれませんが、試し読みして気にならなければ、間違いなく「買い」です。
正直、大学の教科書って難しそうで手を出しづらいと思っていました。でも『微分積分キャンパス・ゼミ』は、数学が苦手でも、基礎からしっかりやり直したい人にとって心強い味方になってくれる一冊です。
価格は少し高めかもしれませんが、内容のわかりやすさと安心感を考えると、本当に「買ってよかった」と思える参考書でした。大学1年生や院試準備を始めたい人に、ぜひおすすめしたいです。
「数学が苦手でも、データ分析の世界に一歩踏み出せる一冊」
この本を読んで、ずっと苦手だった線形代数に対する苦手意識が少しずつ和らいできました。データ分析に出てくる数学の「なぜそうなるのか」「どんな気持ちで使うのか」を、まるで隣で会話しているかのように丁寧に説明してくれて、まさに“心で理解できる数学”という感覚でした。
私は普段データ分析に関わる仕事をしており、線形代数や微積分を使った手法に触れる機会もありますが、正直いつも「この数式ってなんでこうなるんだろう?」とモヤモヤしていました。この本では、そうしたモヤモヤを言語化しながら解消してくれる感覚があり、1週間ほどで読み切ってしまいました。
例えば、関数の最大・最小の考え方、ラグランジュの未定乗数法、回帰分析の章など、今まさに必要としていた知識がやさしく丁寧に解説されていて、まさに「自分のための本だ」と感じました。
また、統計学の入門書として知られる他の書籍と比べても、この本は「データ分析≒機械学習」にしっかりフォーカスされており、数式がどこでどう使われるのかを地図のように描いてくれています。生成AIなどの最新トピックにも軽く触れていて、今後の学習の道筋も見えてくるようでした。
嬉しかったのは、「数学記号って本によって書き方が違うよね?」といった初学者がつまずきやすい点にもさりげなく触れてくれていたこと。著者が読者目線で構成していることが伝わってきます。
▶ Amazonで今すぐチェックするこんな人におすすめです
- データ分析を始めたばかりで、数学に不安がある人
- 数式にアレルギーがあるけど、本質を知りたい人
- 微積・線形代数を“道具”として活用したい人
- 機械学習の数式に挫折した経験がある人
- AIや最適化に興味があるけど、何から学べばいいかわからない人
色使いも読みやすく、教科書のようでありながら講義を聞いているような心地よさがありました。数式を「言葉」として捉える、そんな新しい学び方を提案してくれる一冊です。
データ分析を本気で学びたいすべての人に、自信を持っておすすめできる本です。