thispagestyleコマンド：

thispagestyleは、LaTeXで特定のページだけにページ番号やヘッダー・フッターのスタイルを変更するためのコマンドです。通常、文書全体に対してページスタイルを変更する場合は、\pagestyleコマンドを使用しますが、thispagestyleコマンドはページごとに個別のスタイルを適用したい場合に便利です。

thispagestyleコマンドは、以下のように使用します：

\thispagestyle{style}

ここで、styleはページスタイルの名前を指定します。例えば、plainやheadingsといったページスタイルの名前を使用することができます。

以下に具体的な使用例を示します：

\documentclass{article}
\usepackage{lipsum} % ダミーテキスト用

\begin{document}
\pagestyle{plain} % デフォルトのページスタイル

\section{Introduction}
\lipsum[1-3] % ダミーテキストを表示

\thispagestyle{empty} % このページだけページ番号を非表示にする
\section{Special Page}
This page has no page number.

\lipsum[4-8] % ダミーテキストを表示
\end{document}

この例では、最初のページはデフォルトのplainスタイルに従ってページ番号が表示されますが、2つ目のセクションでthispagestyle{empty}を使用してページ番号を非表示にしています。従って、2つ目のページだけがページ番号を持たないことになります。

thispagestyleは一時的にページスタイルを変更するための便利なコマンドですが、このページスタイルはその後のページには影響を及ぼしません。次のページからは再び、\pagestyleで指定したページスタイルが適用されます。

このページではLaTeXでページごとにページ番号を変更する方法について解説しました。ページ番号を適切に変更して、ジャーナルの投稿規定にあった論文を作成しましょう。

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