LaTeXでの\frontmatter, \mainmatter, \backmatterについて- The LaTeX commands

LaTeXでの\frontmatter, \mainmatter, \backmatterについて- The LaTeX commands

LaTeXにおける\frontmatter、\mainmatter、\backmatterは、文書の構造をセクションごとに分けるコマンドです。これらのコマンドは主に書籍やレポートなどの長い文書に使用されます。

\frontmatter:

\frontmatterコマンドは、文書の冒頭に位置し、前書きや目次、謝辞などのページに影響を及ぼします。\frontmatterを宣言すると、セクションの番号がローマ数字(i, ii, iii…)で表現されます。また、目次には現れますが、目次自体のページ番号はローマ数字ではなく、通常のアラビア数字(1, 2, 3…)となります。

\mainmatter:

\mainmatterコマンドは、本文の始まりを示します。\mainmatterを宣言すると、セクションの番号が通常のアラビア数字(1, 2, 3…)に切り替わり、セクション番号が1から再スタートします。

\backmatter:

\backmatterコマンドは、本文の終わりに位置し、付録や参考文献などのページに影響を及ぼします。\backmatterを宣言すると、セクションの番号は付与されなくなり、章やセクションは番号付けされません。ただし、\chapterや\sectionコマンドを使用する場合、引き続きセクション名が生成されますが、それらには番号が付かなくなります。

\documentclass{book}

\begin{document}
\frontmatter

\chapter{前書き}
% 前書きの内容

\tableofcontents
% 目次の生成

\chapter{謝辞}
% 謝辞の内容

% 本文の始まり
\mainmatter
\chapter{序論}
% 本文の内容

% 付録の始まり
\backmatter
\chapter{付録}
% 付録の内容

\end{document}

注意点として、\frontmatter、\mainmatter、\backmatterは book クラスに限らず使用できますが、article クラスなど他の文書クラスではデフォルトでセクション番号の振り分けがないため、それらのコマンドを使用しても影響はありません。長い文書を書く際には、\frontmatter、\mainmatter、\backmatterを使って適切な構造を持つようにすると便利です。

このページではLaTeXのフロントマター、メインマター、バックマターについて詳しく解説しました。これらのフロントマターなどを利用して読みやすい文章を作成しましょう。



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