TAが怒っちゃった話
管理人がソードアートオンラインに出てくる某大学の学部1年生の頃、物理学演習のティーチングアシスタント(TA)が怒ってしまう事件がありました。そのTAの方は物理学科の修士課程の学生だったのですが、課題が簡単ではなかったときに、受講者の何人かが
「この問題は習っていない」
と抗議したのがきっかけでした。その抗議に対してTAの方は、
「大学生になったんだから、習っていないからできませんとか言っていないで自分でどうにかしたらどうですか。ネットでも良いし、この大学には図書館もあるのだからその程度自分で調べるなり考えるなりして解決するのは大学生なんだから当たり前ですよね。」
と怒っていました。
それを横目で見ていた管理人は、この大学でも、教えてもらっていないなんて言うことを主張する学生が居るんだなと感心しました。難関などと言われている大学でも実態はそんなもので、試験の訓練はされているけれど、積極的に勉強しようという気持ちで通っている学生はそんなに多くないようです。
当時の某大学では1年生の成績で学科の振り分けが行われていたので、受講者もいい成績を取ろうと必死だったのだと思いますが、さすがに習っていない問題を出した出題者が悪いというのは、大学で使う抗議の方法ではなかったと思います。
大学は高校までと、「ここまでの範囲のテストが出来れば偉い」というような競争のシステムになっていない点で異なります。これは、大学の教員たちが分かっていることを広げる作業に従事していることを反映しています。ですから、自ら自分が勉強する範囲を制限するような行為をあまり好まない傾向にあると言ってよいでしょう。このような学校としての性格の違いを理解せずに質問や講義をすると思わぬ火傷をすることがあるので気を付けると良いかと思います。