LaTeXでのフォントスタイルについて-Font Styles in LaTeX
本文中のフォントスタイル
フォントスタイル(Font style)は、文字の見た目を変えるために使用される属性であり、文字の太さ、斜体、下線、打ち消し線などを指定することができます。LaTeXでは、テキストに対して以下のようなフォントスタイルを適用することができます:
太字(Bold):
太字は、テキストをより太くして強調するために使用されます。LaTeXでは、\textbf{}コマンドを使ってテキストを太字にすることができます。
This is \textbf{bold} text.
イタリック(Italic):
\textitコマンド
イタリックは、斜めに傾いた文字で、通常は強調や専門用語の表現に使用されます。LaTeXでは、\textit{}コマンドを使ってテキストをイタリックにすることができます。
This is \textit{italic} text.
\textslコマンド
\textsl{}コマンドは、テキストをスラント(斜体)にします。
This is \textsl{slanted} text.
\emphコマンド
\emph{}コマンドは、テキストを強調します。デフォルトではイタリックで表示されますが、文脈に応じて他のフォントスタイルに変更されることがあります。
This is \emph{emphasized} text.
タイプライター体(Typewriter):
タイプライター体は、固定幅の文字で、コードやコンピューター関連のテキストに適しています。LaTeXでは、\texttt{}コマンドを使ってテキストをタイプライター体にすることができます。
This is \texttt{typewriter} text.
サンセリフ体
\textsf{}コマンドは、サンセリフ体のフォントを使用してテキストを表示します。
This is \textsf{sans serif} text.
サRoman体
\textrm{}コマンドは、サンセリフ体のフォントを使用してテキストを表示します。
This is \textrm{roman} text.
小さい大文字
\textsc{}コマンドは、テキストをスモールキャップス(小さい大文字)にします。
This is \textsc{small caps} text.
数式中のフォントスタイル
Roman体
\mathrm{}コマンドは、数式内でローマン体(立体の)フォントを使用します。通常は数学的な定数や関数、変数の名前などに使用されます。
\mathrm{ABC} = \mathrm{sin}(\theta) + \mathrm{cos}(\phi)
太字
\mathbf{}コマンドは、数式内で太字のフォントを使用します。通常はベクトルや行列などのベクトル量を表すのに使われます。
\mathbf{v} = (x, y, z)
サンセリフ体
\mathsf{}コマンドは、数式内でサンセリフ体(非装飾体)のフォントを使用します。通常は関数名や演算子などに使用されます。
\mathsf{max}(x, y) = 5
タイプライター体
\mathtt{}コマンドは、数式内でタイプライター体(固定幅の)フォントを使用します。通常はコンピューターコードやアルゴリズムの表現に使用されます。
\mathtt{for} \, i = 1 \, \mathtt{to} \, 10
イタリック体
\mathit{}コマンドは、数式内でイタリック体のフォントを使用します。通常は変数名や数学的な記号に使用されます。
\mathit{x} + 2y = 10
カリグラフィック
\mathcal{}コマンドは、数式内でカリグラフィック(カリグラフィ風の装飾的な)フォントを使用します。通常は集合や変換行列などを表現するのに使われます。
\mathcal{A} = \{x \mid x \in \mathbb{R}\}
数式内での標準フォントの使用
\mathnormal{}コマンドは、数式内で標準のフォントを使用します。これは数式環境内でデフォルトのフォントを利用するために使われます。
f(x) = x^2 + 2x + 1 \quad \text{と} \quad \mathnormal{f}(x) = x^2 + 2x + 1
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