HTMLでローカルストレージを使用する方法
- ローカルストレージとは
- ローカルストレージの基本的な使い方
- データを保存する方法
- データを取得する方法
- データを削除する方法
- 実践的なサンプルコード
- ローカルストレージの活用例
- ローカルストレージの制限
ローカルストレージとは
ローカルストレージ(localStorage)は、ブラウザにデータを保存できるWebストレージ機能の一つです。 クッキーと異なり、データの有効期限がなく、ユーザーが明示的に削除しない限り保持されます。
ローカルストレージの基本的な使い方
localStorageはJavaScriptを使用してデータの保存・取得・削除が可能です。 以下のメソッドを使用します:
localStorage.setItem(key, value)
: データを保存localStorage.getItem(key)
: データを取得localStorage.removeItem(key)
: 指定したデータを削除localStorage.clear()
: すべてのデータを削除
データを保存する方法
以下のコードでローカルストレージにデータを保存できます:
localStorage.setItem("username", "Taro");
このコードは “username” というキーに “Taro” という値を保存します。
データを取得する方法
保存されたデータを取得するには、以下のように記述します:
let username = localStorage.getItem("username");
console.log(username); // "Taro" が表示される
データを削除する方法
特定のデータを削除するには、以下のようにします:
localStorage.removeItem("username");
すべてのデータを削除する場合:
localStorage.clear();
実践的なサンプルコード
次のコードは、ユーザーが入力した名前をローカルストレージに保存し、次回アクセス時に自動で表示するものです。
<input type="text" id="nameInput" placeholder="名前を入力">
<button onclick="saveName()">保存</button>
<p id="greeting"></p>
<script>
function saveName() {
let name = document.getElementById("nameInput").value;
localStorage.setItem("username", name);
displayGreeting();
}
function displayGreeting() {
let storedName = localStorage.getItem("username");
if (storedName) {
document.getElementById("greeting").textContent = "こんにちは、" + storedName + " さん!";
}
}
window.onload = displayGreeting;
</script>
ローカルストレージの活用例
ローカルストレージは、以下のような場面で活用できます:
- ユーザーの設定やテーマの保存(ダークモードの設定など)
- フォームの自動入力
- ショッピングカートのデータ保持
- ゲームの進捗データの保存
ローカルストレージの制限
ローカルストレージにはいくつかの制限があります:
- 保存できるデータは文字列のみ(JSONを使えばオブジェクトも保存可能)
- 各ドメインごとに5MB程度の制限がある
- セキュリティ上の理由で機密データの保存には不向き
- 他のデバイスやブラウザではデータが共有されない