【Python】関数の戻り値について解説

【Python】関数の戻り値について解説

目次

戻り値の基本

Pythonの関数は、return 文を使用して値を呼び出し元に返します。関数がreturn を実行すると、処理はそこで終了します。

def square(x):
    return x * x

result = square(4)
print(result)  # 16
    

複数の値を返す

Pythonでは、複数の値をタプルとして返すことができます。

def get_coordinates():
    return 10, 20

x, y = get_coordinates()
print(x, y)  # 10 20
    

戻り値の型と型ヒント

Pythonは動的型付けの言語ですが、型ヒントを使用して戻り値の型を明示できます。

def add(a: int, b: int) -> int:
    return a + b

print(add(2, 3))  # 5
    

戻り値がない場合(None)

return を書かない、または明示的に return None とすると、関数は None を返します。

def no_return():
    pass

result = no_return()
print(result)  # None
    

ジェネレーター(yield)

yield を使うと、関数をジェネレーターとして扱えます。

def count_up():
    for i in range(3):
        yield i

for num in count_up():
    print(num)
    

クロージャと戻り値

関数が関数を返すことも可能です。

def multiplier(factor):
    def multiply(n):
        return n * factor
    return multiply

double = multiplier(2)
print(double(5))  # 10
    

応用例

戻り値を活用した関数の例を示します。

def process_data(data: list) -> tuple[int, float]:
    total = sum(data)
    avg = total / len(data) if data else 0
    return total, avg

print(process_data([1, 2, 3, 4, 5]))  # (15, 3.0)
    

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