【Python】 のタプルについて
タプルとは
Pythonのタプル(tuple
)は、リストと似たデータ構造ですが、**イミュータブル(変更不可)** である点が特徴です。
リストとは異なり、要素の追加・変更・削除ができません。
タプルの作成方法
タプルは **丸括弧 ()
を使って作成** します。
基本的なタプルの作成
# 空のタプル
t1 = ()
# 1つの要素を持つタプル(カンマが必要)
t2 = (10,)
# 複数要素のタプル
t3 = (1, 2, 3, 4, 5)
# 異なる型の要素を持つタプル
t4 = ("Python", 3.14, True)
タプルのアンパック(分解)
# タプルを変数に展開
a, b, c = (10, 20, 30)
print(a) # 10
print(b) # 20
print(c) # 30
タプルの特徴
- リストと異なり、**変更不可(イミュータブル)**
- 要素の追加・削除・変更ができない
- 辞書のキーとして使用可能(ハッシュ化可能)
- リストよりもメモリ効率が良い
タプルの基本操作
インデックスアクセス
t = (10, 20, 30, 40)
print(t[0]) # 10
print(t[-1]) # 40
スライス
t = (1, 2, 3, 4, 5)
print(t[1:4]) # (2, 3, 4)
結合と繰り返し
# タプルの結合
t1 = (1, 2, 3)
t2 = (4, 5, 6)
t3 = t1 + t2
print(t3) # (1, 2, 3, 4, 5, 6)
# タプルの繰り返し
t4 = t1 * 3
print(t4) # (1, 2, 3, 1, 2, 3, 1, 2, 3)
タプルの応用例
辞書のキーとして利用
# タプルを辞書のキーに使用
coordinates = {
(35.6895, 139.6917): "Tokyo",
(40.7128, -74.0060): "New York"
}
print(coordinates[(35.6895, 139.6917)]) # Tokyo
関数の戻り値として利用
def get_min_max(numbers):
return (min(numbers), max(numbers))
result = get_min_max([10, 20, 30, 40])
print(result) # (10, 40)
タプルの主な使用場面
- データの変更を防ぎたい場合
- 辞書のキーとして使う場合
- 関数の戻り値を複数値にしたい場合
- メモリ効率を重視したい場合