JavaScriptのコンソール機能について(カウンター, グルーピング)
console.count と console.countReset
console.count()は、指定したラベルに対する呼び出し回数をカウントするメソッドです。ラベルが指定されていない場合、デフォルトで「default」というラベルが使用されます。コンソールに現在のカウント値を表示し、カウントを1増加させます。
console.count('myLabel'); // "myLabel: 1"
console.count('myLabel'); // "myLabel: 2"
console.count('myLabel'); // "myLabel: 3"
このカウントは、ページのリロードやコンソールをクリアしない限り続きます。つまり、何度もこのメソッドを呼び出すことで、そのラベルに対する呼び出し回数を追跡することができます。
console.countReset()は、指定したラベルのカウントをリセットするメソッドです。ラベルを指定せずに呼び出した場合、「default」のカウントがリセットされます。
console.count('myLabel'); // "myLabel: 1"
console.countReset('myLabel');
console.count('myLabel'); // "myLabel: 1" (リセットされて1から再開)
console.group と console.groupCollapsed
console.group()は、コンソールの出力をグループ化するためのメソッドです。このメソッドを使うと、その後のログ出力がインデントされ、視覚的にグループ化されて表示されます。これにより、複数のログが関連していることが明確に分かります。
console.group('Group 1');
console.log('This is inside the group');
console.groupEnd();
console.groupCollapsed()は、console.group()
と同じようにグループ化を行いますが、出力時にそのグループを折りたたんだ状態で表示します。これにより、最初はグループ内の内容が表示されず、ユーザーが展開するまで内容を隠すことができます。
console.groupCollapsed('Collapsed Group');
console.log('This is inside the collapsed group');
console.groupEnd();
console.groupEnd
console.groupEnd()は、現在のグループを終了するためのメソッドです。console.group()
やconsole.groupCollapsed()
で開始したグループを終了させることができます。このメソッドを呼び出すと、その後のログは通常の表示に戻ります。
console.group('Group 1');
console.log('This is inside the group');
console.groupEnd();
console.groupEnd()を正しく使用することで、グループ化の範囲を明確にし、コンソール出力の整理ができます。グループ内の内容が終わったら必ずこのメソッドでグループを閉じるようにしましょう。