この記事では、JavaScriptにおけるwhileループについて、基礎から応用まで詳しく解説します。各セクションにジャンプできるリンクを用意しました。

• whileループとは？
• 基本構文と動作
• 具体例
• よくある間違い
• 使用例と適切な場面
• do…whileとの違い
• まとめ

whileループとは？

whileループは、条件が真（true）である間、特定のコードを繰り返し実行するための制御構文です。ループの継続条件が偽（false）になると、ループは終了します。

例えば、「条件を満たす間ずっと実行したい処理」がある場合に便利です。

基本構文と動作

基本的な構文は以下のようになります：

while (条件式) {
    // 繰り返し実行する処理
}

条件式はブール値（trueまたはfalse）を評価します。条件式がtrueであれば、ブロック内のコードが実行されます。条件式がfalseになるとループを終了します。

具体例

1から5までの数を出力

let i = 1;
while (i <= 5) {
    console.log(i);
    i++;
}

この例では、変数iが1から始まり、5以下の間繰り返し処理を実行します。各ループでiをインクリメントしているため、ループが正しく終了します。

配列の全要素を出力

const arr = ["apple", "banana", "cherry"];
let index = 0;
while (index < arr.length) {
    console.log(arr[index]);
    index++;
}

この例では、配列の長さを条件として、各要素を順番に出力しています。

条件が満たされるまでランダムな数を生成

let randomNumber = 0;
while (randomNumber < 0.9) {
    randomNumber = Math.random();
    console.log(randomNumber);
}

ここでは、ランダムな数を生成し、それが0.9以上になるまで繰り返します。

よくある間違い

無限ループの発生

条件式が常にtrueの場合、無限ループが発生します。たとえば：

while (true) {
    console.log("終了しません！");
}

このようなコードはブラウザや実行環境をフリーズさせる可能性があるため、注意が必要です。

インクリメントの忘れ

ループ変数を更新しないと、条件式が常に真になり無限ループが発生します：

let i = 0;
while (i < 5) {
    console.log(i);
    // i++; が欠けている
}

使用例と適切な場面

whileループは以下のような場面で役立ちます：

• 特定の条件が満たされるまで処理を繰り返す場合
• 繰り返し回数が事前に不明な場合
• リストや配列の要素を順に処理する場合

do...whileとの違い

do...whileループは、少なくとも1回はコードを実行したい場合に使用します。構文は以下の通りです：

do {
    // 実行する処理
} while (条件式);

例えば：

let number = 5;
do {
    console.log(number);
    number--;
} while (number > 0);

このコードは、numberが0になるまで繰り返します。

まとめ

whileループは、条件に応じてコードを繰り返し実行する強力なツールです。ただし、条件式の設計やループ変数の管理には注意が必要です。特に無限ループを避けるよう慎重にコードを記述しましょう。