JavaScriptのオブジェクトについての解説
JavaScriptにおけるオブジェクト
オブジェクトとは
オブジェクトはJavaScriptの基本的なデータ型の一つで、キーと値のペアの集合です。 配列や関数を含む、さまざまなデータを保持するための柔軟な構造を持っています。
例:
const person = {
name: "山田太郎",
age: 30,
isStudent: false
};
オブジェクトの作成方法
オブジェクトを作成する方法は複数あります。
リテラル構文:
const car = {
brand: "Toyota",
model: "Corolla",
year: 2021
};
Objectコンストラクタ:
const car = new Object();
car.brand = "Toyota";
car.model = "Corolla";
car.year = 2021;
プロパティへのアクセス方法
プロパティにアクセスする方法は2種類あります。
ドット記法:
console.log(person.name); // "山田太郎"
ブラケット記法:
console.log(person["age"]); // 30
プロパティの追加と更新
既存のオブジェクトに新しいプロパティを追加したり、既存のプロパティを更新することができます。
person.city = "東京"; // 追加
person.age = 31; // 更新
console.log(person);
プロパティの削除
プロパティを削除するにはdelete
演算子を使用します。
delete person.isStudent;
console.log(person);
ネストされたオブジェクト
オブジェクトの中に他のオブジェクトを持たせることができます。
const company = {
name: "Tech Corp",
address: {
city: "横浜",
zip: "123-4567"
}
};
console.log(company.address.city); // "横浜"
オブジェクトのループ処理
オブジェクトの全てのプロパティをループするにはfor...in
を使います。
for (let key in person) {
console.log(key, person[key]);
}
オブジェクトのメソッド
メソッドはオブジェクト内に定義された関数です。
const calculator = {
add: function(a, b) {
return a + b;
}
};
console.log(calculator.add(5, 3)); // 8
組み込みオブジェクト
JavaScriptには便利な組み込みオブジェクトが用意されています。
Dateオブジェクト:
const now = new Date();
console.log(now);
Mathオブジェクト:
console.log(Math.max(10, 20, 30)); // 30