【Java】エラー「無効なフラグです」原因と対策
「Java 無効なフラグです」というエラーは、主にJavaコマンドの実行時に誤ったオプション(フラグ)を指定した場合に発生します。このページでは、エラーの原因、具体的な例、そして解決方法について解説します。
エラーが発生する原因
「無効なフラグです」というエラーは、次のような状況で発生することがあります。
- タイポ(誤字):例えば、
-Xms
(初期ヒープサイズ)の指定で-Xmx
(最大ヒープサイズ)と間違える。 - サポートされていないフラグを指定:特定のJavaバージョンでは利用できないオプションを指定する。
- フラグ形式が間違っている:例えば、値を指定するフラグに値を付け忘れる。
- フラグが順序に依存している場合の誤用:特定のオプションを前提とする別のフラグが正しく適用されない。
具体例
例1: タイポによるエラー
以下のコマンドは誤っています。
java -Xm 256m -jar myapp.jar
-Xm
は誤りで、正しくは-Xmx
(最大ヒープサイズ)です。
修正版:
java -Xmx256m -jar myapp.jar
例2: サポートされていないフラグ
例えば、Java 8では次のようなコマンドを使用するとエラーになります。
java --enable-preview -jar myapp.jar
--enable-preview
はJava 12以降で導入されたフラグです。Java 8で実行するとエラーが発生します。
修正版:
java -jar myapp.jar
例3: フラグ形式の誤り
次のコマンドでは、値の指定がありません。
java -Xmx -jar myapp.jar
-Xmx
には値を指定する必要があります(例:-Xmx256m
)。
例4: 順序の問題
特定のオプションが順序に依存している場合、次のようなエラーが発生します。
java -jar myapp.jar -Xmx256m
ここでは-jar
オプションの後に他のフラグを指定しているため無効です。
修正版:
java -Xmx256m -jar myapp.jar
解決方法
- Javaバージョンを確認する:利用しているJavaのバージョンでサポートされているフラグを調べます。
コマンド例:java -version
- 公式ドキュメントを参照:Java公式ドキュメントで正しいフラグを確認します。
- フラグの正確な形式を使用:値が必要なフラグでは適切な値を指定します。
- タイポを避ける:コマンド入力時に正確に入力するよう注意します。
よくある正しいフラグ
以下は、一般的に使用されるJavaのフラグとその説明です。
フラグ | 説明 |
---|---|
-Xmx |
JVMの最大ヒープサイズを指定 |
-Xms |
JVMの初期ヒープサイズを指定 |
-jar |
JARファイルを実行 |
--enable-preview |
プレビュー機能を有効化(Java 12以降) |
-version |
現在のJavaバージョンを表示 |
まとめ
「Java 無効なフラグです」というエラーは、コマンドのオプションが正しくない場合に発生します。この問題を解決するには、正しいフラグを使用し、Javaのバージョンやサポート情報を確認することが重要です。具体的な例と修正方法を参考に、エラーを回避してください。