LaTeXにおけるプリアンブルについて-What is preamble in LaTeX?

LaTeXにおけるプリアンブルについて-What is preamble in LaTeX?

TeXにおける「プリアンブル」(Preamble)は、文書クラスの設定やパッケージの読み込み、カスタムコマンドや設定の定義などが行われる、文書の冒頭にある部分を指します。プリアンブルは、\documentclassコマンドと\begin{document}コマンドの間にあります。

プリアンブルでは、文書全体に影響を与える設定を行います。主な用途としては以下のようなものがあります:

文書クラスの設定:

\documentclassコマンドによって、文書の種類や書式を指定します。代表的な文書クラスにはarticle、report、book、letterなどがあります。

\documentclass[a4paper, 12pt]{article}

パッケージの読み込み:

必要な機能を提供するために、パッケージを\usepackageコマンドで読み込みます。数学的な機能の拡張、図の挿入、日本語対応、文献管理など、様々なパッケージが存在します。

\usepackage{graphicx}
\usepackage{amsmath}
\usepackage{bxjsarticle}
\usepackage{biblatex}

カスタムコマンドの定義:

\newcommandコマンドを使って、よく使う繰り返しのあるテキストや数式を簡単に書けるようにするカスタムコマンドを定義することができます。

\newcommand{\myname}{John Doe}
\newcommand{\R}{\mathbb{R}}

文書全体の設定:

文書のスタイルやレイアウトに関する設定を行います。ページの余白、行間、フォントの設定、図や表のキャプションの書式などが含まれます。

\setlength{\parskip}{1em} % 段落間のスペースを1emに設定
\renewcommand{\figurename}{図} % 図のキャプションを「図」に変更

プリアンブルの設定や読み込みされるパッケージによって、文書の外観や機能が大きく変わるため、LaTeX文書の特性や目的に応じて適切な設定を行うことが重要です。プリアンブルは文書全体の設定を行う場所であるため、文書を始める前に十分に検討することが望まれます。

ここではLaTeXのプリアンブルについて解説しました。

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