~Rプログラミング~【Statistics with “R”】”sum” and “prod” functions in R
総和と総積
~Rプログラミング~【Statistics with “R”】”sum” and “prod” functions in R
コード | 意味 |
sum(x) | xの総和を求める。 |
prod(x) | xの総積を求める。 |
総和(シグマ)
統計学で扱う基本的な計算に総和があります。
たとえば平均を計算するときに総和の記号を使います。
総和は\(\sum\)(シグマ)の記号を用いて
\[\sum_{i=1}^n x_i=x_1+…+x_n\]と定義します。
平均値は、総和の記号を用いると
\[\frac{1}{n}\sum_{i=1}^n x_i=\frac{x_1+…+x_n}{n}\]と表せます。
\[x=(x_1,x_2,x_3,x_4)=(5,7,3,1)\]のとき\(\sum_{i=1}^n x_i\)は、sum(c(5,7,3,1))
を実行することで計算できます。
総積
統計で頻繁に使う記号で、\(\sum\)に似たものが\(\prod\)です。
独立な事象についての確率を表すときなどに便利な記号です。
総積は\(\prod\)(パイ)の記号を用いて
と定義します。
\[x=(x_1,x_2,x_3,x_4)=(5,7,3,1)\]のとき\(\prod_{i=1}^n x_i\)は、prod(c(5,7,3,1))
を実行することで計算できます。
prodは積を表すproductの略です。
\(\log\)を用いると総和と総積の間には
\[\log\left(\prod_{i=1}^n x_i\right)=\sum_{i=1}^n \log{x_i}\]
の関係があります。対数尤度などはこの性質を利用した表現になっています。