Rでデータが開けない。「を開くことができません: No such file or directory」というエラーが出たらどうしたら良いのか。【Statistics with “R”】
WordやExcelの基本的な機能しか使っていない人にとって、Rのようなソフトを扱おうとすると、最初は大変なことが多いですね。今回はその中の一つ、ディレクトリの考え方を解説します。
「を開くことができません: No such file or directory」というエラーが出たら
このようなエラーメッセージが出たら、「Rが今居る場所」を確認してみましょう。「Rが今居る場所」を確認するためには、以下のようにgetwd()と入力して実行します。
getwd()
たとえばこんな画面が表示されると思います。
これは、「今いる場所は”D:/ホームページ作成/test”だよ」という意味です。
ちなみにD:/ホームページ作成/testとは何処かというと、エクスプローラーで下図の赤部分に表示されている場所(フォルダ)になります。見ての通り、このフォルダには何も置いてありません。
この状態で”data.csv”というファイルを開こうとしてみましょう。
getwd() read.csv("data.csv")
するとこのようなエラーが出ます。
Rが見ている場所にはdata.csvというファイルはないので、エラーが出たわけです。自分が開きたいファイルのあるフォルダにRを移動させて、ファイルを読む必要があります。
data.csvを以下の場所に置きました。
この場所はR上では
”D:/ホームページ作成/ファイルが見つからないとき”
と表せます。ではこの場所に移動して、read.csvでdata.csvを読んでみましょう。
getwd() setwd(”D:/ホームページ作成/ファイルが見つからないとき”) getwd(”D:/ホームページ作成/ファイルが見つからないとき”) read.csv("data.csv")
データを読むことができました。
他にも、データを読む際に場所も指定してしまう方法もあります。具体的には、ファイル名の
“data.csv”を場所まで含めた形で
“D:/ホームページ作成/ファイルが見つからないとき/data.csv”
と書けばよいです。やってみましょう。
getwd() setwd("D:/ホームページ作成/test") read.csv("data.csv") read.csv("D:/ホームページ作成/ファイルが見つからないとき/data.csv")
このように、Rが”D:/ホームページ作成/test”に居ると、ここにはdata.csvがないので、うまく読めませんが、場所まで含めて
read.csv(“D:/ホームページ作成/ファイルが見つからないとき/data.csv”)
を実行することで、”D:/ホームページ作成/ファイルが見つからないとき”にあるdata.csvを読むことができます。