【C言語】キーワードとは? 予約語の一覧と使用例
- C言語のキーワードとは?
- C言語のキーワード一覧
- データ型に関するキーワード
- 記憶クラスに関するキーワード
- 制御構造に関するキーワード
- 関数に関するキーワード
- ポインタとメモリ管理に関するキーワード
- 修飾子に関するキーワード
- その他のキーワード
- まとめ
C言語のキーワードとは?
C言語のキーワード(予約語)とは、C言語の文法において特定の意味を持ち、プログラムの中で識別子として使用できない単語のことです。これらのキーワードは、コンパイラが特定の動作を理解するために必要であり、関数名や変数名として使用することはできません。
たとえば、int
は整数型を定義するためのキーワードであり、if
は条件分岐を行うためのキーワードです。
C言語のキーワード一覧
以下は、C言語で使用される主なキーワードの一覧です。
- データ型:
int
,char
,float
,double
,void
- 記憶クラス:
static
,extern
,register
,auto
- 制御構造:
if
,else
,switch
,case
,default
,while
,do
,for
,goto
,break
,continue
- 関数関連:
return
- ポインタとメモリ管理:
sizeof
,typedef
- 修飾子:
const
,volatile
,restrict
- その他:
struct
,union
,enum
データ型に関するキーワード
データ型を定義するためのキーワードには、次のようなものがあります。
int
: 整数型char
: 文字型float
: 単精度浮動小数点型double
: 倍精度浮動小数点型void
: 値を返さない関数の戻り値などに使用
int a = 10; char b = 'A'; float c = 3.14; double d = 2.718; void myFunction() { /* 何も返さない関数 */ }
記憶クラスに関するキーワード
変数の記憶期間や可視範囲を決めるキーワードです。
static
: 静的記憶域extern
: 外部変数register
: CPUレジスタに格納auto
: 自動記憶域(デフォルト)
制御構造に関するキーワード
プログラムの流れを制御するためのキーワードです。
if (a > 0) { printf("正の数です"); } else { printf("負の数またはゼロです"); } for (int i = 0; i < 10; i++) { printf("%d ", i); }
関数に関するキーワード
return
は関数の戻り値を指定するために使用されます。
int add(int x, int y) { return x + y; }
ポインタとメモリ管理に関するキーワード
sizeof
はデータ型や変数のサイズを取得します。
printf("%lu", sizeof(int)); // int型のサイズを表示
修飾子に関するキーワード
変数の性質を変更するキーワードです。
const
: 定数volatile
: 最適化を抑制
その他のキーワード
struct
, union
, enum
などのキーワードがあります。
まとめ
C言語のキーワードはプログラムを書く上で重要な要素です。キーワードの意味を理解し、適切に使いこなすことで、より効率的なプログラムを作成できます。