LaTeXでの表の作り方について(基本)
ここではtableとtable*環境を使った表の作成について説明します。LaTeXのtableとtable*環境は、両方とも表(テーブル)を作成するための環境ですが、主に2つの違いがあります。
ページの位置:
table環境:
table環境は、通常のテーブルで、ページ内の適切な位置に表を配置します。LaTeXが最適な場所を選んで表を配置するため、ページの上部や下部、または文書の途中に配置されることがあります。
table*環境:
table*環境は、ページ全体の幅を占めるテーブルです。この環境は、通常のテーブルよりも大きい表を作成する場合に使用され、ページの上部や下部に固定して配置されます。一般的に、2カラムの文章スタイル(例:IEEEトランザクションスタイル)の文書で使われることがあります。
キャプションの位置:
table環境:
table環境では、キャプション(表のタイトル)は表の上に表示されます。
table*環境:
table*環境では、キャプションは表の下に表示されます。
以下は、tableとtable*環境の使用例です:
\documentclass{article}
\begin{document}
\section{通常のテーブル}
\begin{table}
\centering
\begin{tabular}{|c|c|c|}
\hline
Header 1 & Header 2 & Header 3 \\
\hline
Cell 1 & Cell 2 & Cell 3 \\
\hline
\end{tabular}
\caption{通常のテーブル}
\end{table}
\section{ページ全体のテーブル}
\begin{table*}
\centering
\begin{tabular}{|c|c|c|}
\hline
Header 1 & Header 2 & Header 3 \\
\hline
Cell 1 & Cell 2 & Cell 3 \\
\hline
\end{tabular}
\caption{ページ全体のテーブル}
\end{table*}
\end{document}
table環境とtable*環境を使い分けることで、表を文書のデザインに適した形で配置できます。一般的な文書では、通常のテーブルが一般的に使われますが、2カラムスタイルの文書などで大きな表を配置する場合には、table*環境を検討すると良いでしょう。
ここではLaTeXでの表の作り方についてみてみました。tableなどをうまく使って表を作っていきましょう。
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