• PHPの型の概要
• 整数型（integer）
• 浮動小数点数型（float / double）
• 文字列型（string）
• 論理型（boolean）
• 配列型（array）
• オブジェクト型（object）
• NULL型（null）
• リソース型（resource）
• PHPの型変換（Type Juggling）
• 明示的な型変換（Type Casting）
• 厳密な型指定（Strict Typing）

PHPの型の概要

PHPは動的型付け言語であり、変数の型を明示的に指定する必要はありません。変数に代入された値に応じて、PHPが自動的に型を決定します。

整数型（integer）

整数型（integer）は、小数を含まない数値を表します。

$intVar = 42;
echo gettype($intVar); // integer

浮動小数点数型（float / double）

浮動小数点数（float）は、小数点を含む数値を扱います。

$floatVar = 3.14;
echo gettype($floatVar); // double

文字列型（string）

文字列（string）は、文字の集合です。

$strVar = "Hello, PHP!";
echo gettype($strVar); // string

論理型（boolean）

論理型（boolean）は、true または false の二値を持つ型です。

$boolVar = true;
echo gettype($boolVar); // boolean

配列型（array）

配列（array）は、複数の値を1つの変数に格納できるデータ型です。

$arrayVar = array(1, 2, 3, "PHP");
echo gettype($arrayVar); // array

オブジェクト型（object）

オブジェクト（object）は、クラスのインスタンスを表します。

class Sample {
    public $name = "PHP Object";
}

$objVar = new Sample();
echo gettype($objVar); // object

NULL型（null）

NULL型は、変数が値を持たないことを示します。

$nullVar = null;
echo gettype($nullVar); // NULL

リソース型（resource）

リソース型は、データベース接続やファイルハンドルなどの外部リソースを表します。

$file = fopen("example.txt", "r");
echo gettype($file); // resource

PHPの型変換（Type Juggling）

PHPは、演算の際に自動的に型を変換することがあります。

$var = "10" + 5;
echo $var; // 15（文字列 "10" が整数に変換される）

明示的な型変換（Type Casting）

型変換を明示的に行うには、キャストを使用します。

$var = (int) "100";
echo gettype($var); // integer

厳密な型指定（Strict Typing）

PHP 7以降では、declare(strict_types=1); を使用することで厳密な型指定を行えます。

declare(strict_types=1);

function add(int $a, int $b): int {
    return $a + $b;
}

echo add(5, 10); // 15