【PHP】変数についての解説
PHPの変数とは
PHPの変数は、データを格納するためのコンテナです。PHPの変数はすべて $
記号で始まり、その後に変数名を指定します。
$myVariable = "こんにちは";
変数の宣言と代入
PHPでは変数を宣言する際に、特定の型を指定する必要はありません。以下のように自由に代入できます。
$name = "Taro"; // 文字列
$age = 25; // 整数
$height = 170.5; // 浮動小数点数
$isStudent = true; // ブール値
PHPのデータ型
PHPには主に次のデータ型があります。
- 整数型(Integer)
- 浮動小数点型(Float/Double)
- 文字列型(String)
- ブール型(Boolean)
- 配列型(Array)
- オブジェクト型(Object)
- NULL
例:
$integerVar = 10; // 整数
$floatVar = 3.14; // 浮動小数点数
$stringVar = "Hello PHP"; // 文字列
$boolVar = false; // ブール値
$arrayVar = array(1, 2, 3); // 配列
$nullVar = null; // NULL
変数のスコープ
PHPには以下の4種類のスコープがあります。
- ローカルスコープ
- グローバルスコープ
- 静的スコープ
- 関数のパラメータ
例:
$globalVar = "グローバル変数";
function testScope() {
global $globalVar; // グローバル変数を関数内で使用
echo $globalVar;
}
testScope(); // "グローバル変数" が出力される
スーパーグローバル変数
PHPには、どこからでもアクセスできるスーパーグローバル変数があります。
$_GET
(URLのパラメータ)$_POST
(フォームデータ)$_SESSION
(セッション変数)$_COOKIE
(クッキー)$_SERVER
(サーバー情報)
例:
echo $_SERVER['HTTP_USER_AGENT']; // ユーザーのブラウザ情報を取得
可変変数
可変変数を使うと、変数の名前を動的に変更できます。
$varName = "greeting";
$$varName = "こんにちは";
echo $greeting; // "こんにちは" が出力される
変数の参照渡し
変数を参照渡しすると、同じメモリ位置を参照するようになります。
$a = 10;
$b =& $a; // $bは$aの参照
$a = 20;
echo $b; // 20が出力される
変数の削除
PHPでは unset()
を使って変数を削除できます。
$var = "削除される";
unset($var);
echo $var; // エラー(変数が未定義)
まとめ
PHPの変数について、基本的な概念からデータ型、スコープ、スーパーグローバル変数、可変変数、参照渡し、変数の削除まで詳しく解説しました。