JavaScriptのdocumentプロパティ詳細(lastModified, referrer, URL, domain, title, charset, defaultCharset, readyState)
JavaScriptのdocumentプロパティについての詳細解説
document.lastModified
このプロパティは、現在のHTMLドキュメントが最後に修正された日時を文字列として返します。通常、この情報はブラウザが取得したサーバーヘッダから提供されます。
例:
console.log(document.lastModified);
// 出力例: "01/22/2025 15:30:10"
注意点として、ローカルで開いたHTMLファイルでは正確な情報が得られることがありますが、サーバー上では正しくない値を返す場合があります。
document.referrer
このプロパティは、現在のページに遷移する直前のページのURLを返します。リファラーが存在しない場合は空文字列を返します。
例:
console.log(document.referrer);
// 出力例: "https://example.com/previous-page"
注意点: リファラーはセキュリティやプライバシーの理由でブロックされることがあり、その場合は空文字列になります。
document.URL
現在のドキュメントの完全なURLを文字列として返します。
例:
console.log(document.URL);
// 出力例: "https://example.com/current-page"
このプロパティを利用すると、ページのパスやクエリパラメータを取得して動的な処理を行うことができます。
document.domain
現在のドキュメントのドメイン名を返します。このプロパティを利用することで、異なるサブドメイン間での通信を簡単に行うことができます。
例:
console.log(document.domain);
// 出力例: "example.com"
注意: ドメインを明示的に設定することで、同一生成元ポリシーの制約を緩和できます。
document.title
現在のドキュメントのタイトル(<title>タグの内容)を取得または設定できます。
例:
// タイトルを取得
console.log(document.title);
// 出力例: "JavaScriptの解説ページ"
// タイトルを設定
document.title = "新しいタイトル";
document.charset
現在のドキュメントで使用されている文字エンコーディングを取得します。
例:
console.log(document.charset);
// 出力例: "UTF-8"
このプロパティは主にデバッグや文字エンコーディングの確認に使用されます。
document.defaultCharset
ブラウザのデフォルトの文字エンコーディングを返します。ただし、ほとんどのモダンブラウザではサポートされていないか、非推奨とされています。
例:
console.log(document.defaultCharset);
// 出力例: "UTF-8" (一部ブラウザではundefined)
document.readyState
ドキュメントの読み込み状態を返します。値は以下の3つのいずれかになります:
"loading"
: ドキュメントが読み込まれている最中。"interactive"
: ドキュメントが読み込み終わり、インタラクション可能。"complete"
: ページ全体の読み込みが完了。
例:
console.log(document.readyState);
// 出力例: "complete"
使用例:
document.addEventListener("readystatechange", () => {
console.log(`現在の状態: ${document.readyState}`);
});