【JavaScript】document.open, document.write, 他のメソッドの解説
document.open()
document.open()
は、現在の文書の内容をクリアし、新しい内容を書き込むために文書を開くメソッドです。主に document.write()
と組み合わせて使用されます。
オプションとして MIME タイプを指定でき、HTML 以外の形式でも使用することが可能です。
構文:
document.open([mimeType [, replace]])
引数:
mimeType
: 開く文書の MIME タイプ。デフォルトは"text/html"
。replace
: 文書の履歴を置き換えるかどうかを指定します。true
にすると履歴が上書きされます。
例:
// 基本的な例
document.open();
document.write("<h1>新しい文書の開始</h1>");
document.close();
// MIME タイプを指定
document.open("text/plain");
document.write("これはプレーンテキストです。");
document.close();
document.write()
document.write()
は、現在の文書に内容を動的に書き込むメソッドです。通常、HTML のスクリプト内で使用され、リアルタイムに HTML コンテンツを生成します。
構文:
document.write(msg [, msg...])
引数:
msg
: 書き込む内容を文字列として指定します。複数の文字列をカンマで区切ることもできます。
例:
// 基本的な使用例
document.write("<p>Hello, World!</p>");
// 複数の文字列を書き込む
document.write("<p>こんにちは", "世界!</p>");
// 動的にリストを生成
document.write("<ul>");
for (let i = 1; i <= 3; i++) {
document.write(`<li>アイテム ${i}</li>`);
}
document.write("</ul>");
document.writeln()
document.writeln()
は、document.write()
と似ていますが、追加で改行(\n
)を挿入します。生成するコードが見やすくなります。
構文:
document.writeln(msg [, msg...])
例:
// 基本的な使用例
document.writeln("<p>Hello, World!</p>");
// 改行を含むリストの生成
document.writeln("<ul>");
for (let i = 1; i <= 3; i++) {
document.writeln(`<li>アイテム ${i}</li>`);
}
document.writeln("</ul>");
document.close()
document.close()
は、document.open()
で開いた文書の書き込みを終了し、ブラウザに内容をレンダリングさせるために使用されます。書き込み操作が終わった後は必ず呼び出すべきです。
構文:
document.close()
例:
// 文書の作成を終了
document.open();
document.write("<p>書き込みが完了しました。</p>");
document.close();
document.clear()
document.clear()
は、文書の内容をクリアするメソッドです。しかし、現代のブラウザでは非推奨(deprecated)となっており、多くの場合使用できません。
代わりに document.open()
を使用してください。
構文:
document.clear()
例:
// 現代のブラウザでは動作しない可能性あり
document.clear();
注意: 新しいプロジェクトでは使用を避け、代わりに document.open()
を使うべきです。