JavaScriptにおける文字列への変換
JavaScriptにおける文字列への変換
JavaScriptでは、数値やオブジェクト、配列などさまざまなデータ型を文字列に変換することができます。 文字列への変換は、アプリケーション開発で頻繁に必要となり、さまざまな方法があります。 以下に、それぞれの方法と具体例を詳しく解説します。
Stringコンストラクタを使用する方法
String()
は、任意の値を文字列に変換するための組み込み関数です。
この方法は汎用的で、どのようなデータ型にも対応します。
例
// 数値を文字列に変換
const num = 123;
console.log(String(num)); // "123"
// 真偽値を文字列に変換
const bool = true;
console.log(String(bool)); // "true"
// 配列を文字列に変換
const arr = [1, 2, 3];
console.log(String(arr)); // "1,2,3"
toString()メソッドを使用する方法
JavaScriptのほとんどのオブジェクトや値には、toString()
というメソッドが用意されています。
このメソッドを使用すると、特定の値を文字列に変換できます。
例
// 数値を文字列に変換
const num = 456;
console.log(num.toString()); // "456"
// 真偽値を文字列に変換
const bool = false;
console.log(bool.toString()); // "false"
// 配列を文字列に変換
const arr = [4, 5, 6];
console.log(arr.toString()); // "4,5,6"
注意点として、null
やundefined
に対してはtoString()
を直接使用できません。
これらに対してはString()
を使用する必要があります。
文字列連結を使用する方法
空の文字列(""
)と他の値を連結することで、文字列に変換できます。
これは暗黙的な変換としてよく使用されます。
例
// 数値を文字列に変換
const num = 789;
console.log("" + num); // "789"
// 真偽値を文字列に変換
const bool = true;
console.log("" + bool); // "true"
// 配列を文字列に変換
const arr = [7, 8, 9];
console.log("" + arr); // "7,8,9"
テンプレートリテラルを使用する方法
テンプレートリテラル(``
)を使用すると、埋め込み式を含む文字列を簡単に作成できます。
この方法も暗黙的に値を文字列に変換します。
例
// 数値を文字列に変換
const num = 123;
console.log(`${num}`); // "123"
// 真偽値を文字列に変換
const bool = false;
console.log(`${bool}`); // "false"
// オブジェクトを文字列に変換
const obj = { key: "value" };
console.log(`${obj}`); // "[object Object]"
JSON.stringify()を使用する方法
JSON.stringify()
は、値をJSON形式の文字列に変換します。
この方法は、オブジェクトや配列を文字列に変換する際に特に有用です。
例
// 配列を文字列に変換
const arr = [1, 2, 3];
console.log(JSON.stringify(arr)); // "[1,2,3]"
// オブジェクトを文字列に変換
const obj = { key: "value" };
console.log(JSON.stringify(obj)); // "{"key":"value"}"
// nullを文字列に変換
const value = null;
console.log(JSON.stringify(value)); // "null"
JSON.stringify()
は、ネストされた構造や配列を扱う場合に特に便利です。ただし、関数やundefined
などはJSONに変換できないため、注意が必要です。