JavaScriptの代入、四則演算、比較、論理、条件演算子

JavaScriptの代入、四則演算、比較、論理、条件演算子

代入演算子 (=)

代入演算子は右辺の値を左辺の変数に代入するために使用されます。

let x = 10; // xに10を代入
let y = x;  // yにxの値を代入(つまりyは10になる)
    

オブジェクトや配列を扱う場合は参照が代入されます。

let arr1 = [1, 2, 3];
let arr2 = arr1; // arr2はarr1の参照を保持
arr2.push(4);
console.log(arr1); // [1, 2, 3, 4](arr1も影響を受ける)
    

算術演算子 (+, -, *, /, %, **, ++, –)

算術演算子は数値の基本的な計算に使用されます。

  • 加算 (+): 値を足し合わせます。
  • let sum = 5 + 3; // 8
    let strSum = "Hello" + " World"; // "Hello World"(文字列結合にも使用)
            
  • 減算 (-): 値を引きます。
  • let diff = 10 - 4; // 6
            
  • 乗算 (*): 値を掛けます。
  • let product = 7 * 6; // 42
            
  • 除算 (/): 値を割ります。
  • let quotient = 20 / 4; // 5
            
  • 剰余 (%): 割り算の余りを返します。
  • let remainder = 10 % 3; // 1
            
  • 累乗 (**): 指定した指数で数値を累乗します。
  • let power = 2 ** 3; // 8
            
  • インクリメント (++), デクリメント (–): 値を1増加/減少させます。
  • let count = 0;
    count++; // 1
    count--; // 0
            

比較演算子 (==, !==, <, <=, >, >=, ===, !==)

比較演算子は2つの値を比較し、真または偽を返します。

  • 等しい (==): 型の違いを無視して値が等しいかを確認します。
  • console.log(5 == "5"); // true
            
  • 厳密等しい (===): 型と値が完全に一致しているかを確認します。
  • console.log(5 === "5"); // false
    console.log(5 === 5);   // true
            
  • 等しくない (!=): 型の違いを無視して値が異なるかを確認します。
  • console.log(5 != "5"); // false
            
  • 厳密等しくない (!==): 型または値が異なる場合にtrueを返します。
  • console.log(5 !== "5"); // true
            
  • 比較演算子 (<, <=, >, >=): 値の大小を比較します。
  • console.log(5 > 3);  // true
    console.log(5 <= 5); // true
            

論理演算子 (&&, ||, !)

論理演算子はブール値の組み合わせに使用されます。

  • 論理積 (&&): 両方がtrueの場合にtrueを返します。
  • console.log(true && false); // false
    console.log(true && true);  // true
            
  • 論理和 (||): いずれかがtrueの場合にtrueを返します。
  • console.log(false || true); // true
    console.log(false || false); // false
            
  • 否定 (!): 値を反転します。
  • console.log(!true); // false
    console.log(!false); // true
            

条件演算子 (?:)

条件演算子は、三項演算子としても知られ、条件に基づいて値を返します。

let age = 18;
let message = (age >= 18) ? "成人です" : "未成年です";
console.log(message); // "成人です"
    

ネストも可能ですが、読みやすさに注意が必要です。

let score = 85;
let grade = (score >= 90) ? "A" : 
            (score >= 80) ? "B" : 
            (score >= 70) ? "C" : "D";
console.log(grade); // "B"
    

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