Pythonでunicodeescape’ codec can’t decode bytes in positionエラーが出た時の対処法:How to deal with ‘unicodeescape’ codec can’t decode bytes in position error in Python
1. SyntaxError: (unicode error) ‘unicodeescape’ codec can’t decode bytes in position 2-3: truncated \UXXXXXXXX escape
このエラーは、文字列リテラル内でバックスラッシュ (\
) が適切にエスケープされていないときに発生します。
1.1. エラーメッセージの例
SyntaxError: (unicode error) 'unicodeescape' codec can't decode bytes in position 2-3: truncated \UXXXXXXXX escape
1.2. エラーの原因
Pythonの文字列リテラル内で、Windowsのファイルパスに含まれるバックスラッシュ (\
) が問題を引き起こすことがあります。特に、\U
や \u
の後に続く文字が不完全なユニコードエスケープシーケンスとして解釈されるためです。
例えば、以下のようなコードが原因となります:
# 間違いの例: path = "C:\Users\John\Documents\project"
このコードでは、\U
がユニコードエスケープとして解釈され、不完全なエスケープシーケンスとみなされてエラーになります。
1.3. 対処法
このエラーを解決するには、いくつかの方法があります。
1.3.1. バックスラッシュをエスケープする
バックスラッシュを二重にすることで、Pythonにエスケープ文字として認識させます。
# 修正例: path = "C:\\Users\\John\\Documents\\project"
1.3.2. 生文字列リテラルを使う
文字列の前に r
を付けることで、生文字列リテラル(raw string)として扱うことができます。
# 修正例: path = r"C:\Users\John\Documents\project"
1.3.3. スラッシュを使う
Windowsパスでもスラッシュ (/
) を使用できます。Pythonはスラッシュを適切に解釈します。
# 修正例: path = "C:/Users/John/Documents/project"
1.3.4. os.path
モジュールを使う
os.path
モジュールを使うと、パスをOSに依存した形式で安全に扱えます。
import os path = os.path.join("C:", "Users", "John", "Documents", "project")
1.4. まとめ
- Windowsのファイルパスでは、バックスラッシュが問題を引き起こすことがあります。
- バックスラッシュを二重にするか、生文字列リテラル (
r""
) を使用してエラーを回避しましょう。 - 可能であれば、スラッシュ (
/
) を使用するか、os.path
モジュールを活用しましょう。