LaTeXでの改行の基本
LaTeXにおける改行は、通常のテキストと数式の場合と、表や段落内の場合で異なる方法があります。それぞれの場合での改行の説明です。
通常のテキストと数式の改行:
通常のテキストや数式では、改行を行うためには空行を挿入します。
\documentclass{article}
\begin{document}
これは1行目です。
空行を挟んで改行します。
これは別の段落です。ここにも空行を挿入します。
数式の場合も同様に空行を挿入します。
\[
y = mx + c
\]
\end{document}
上記の例では、空行を挿入することで段落が改行され、また数式の前後にも空行を挿入することで数式も改行されます。
表や段落内の改行:
表や段落内では、通常の空行は改行として機能しません。改行を行うには、以下の方法を使用します。
表内での改行:
\documentclass{article}
\begin{document}
\begin{tabular}{|c|c|}
\hline
行1 & 行2 \\
\hline
1行目 & 2行目 \\
3行目 & 4行目 \\
\hline
\end{tabular}
\end{document}
上記の例では、表内で改行する場合は、セル内に改行文字(\\)を挿入します。
段落内での改行:
\documentclass{article}
\begin{document}
これは段落内での改行です。 \\
ここで改行します。
また、段落内での改行には`\\`を使用することもできますが、
空行を挟むことでも改行ができます。
\end{document}
上記の例では、段落内で改行する場合は、\\を使用することができますが、空行を挟むことでも改行ができます。空行を挟むことで段落が分けられ、改行が行われます。
これで、TeXにおける改行の説明が完了しました。通常のテキストと数式では空行を、表や段落内では\\や空行を使用して改行することができます。適切な場面でこれらの方法を使い分けて、文章を適切に改行してください。
改行の制御
\par:
\parは、段落を区切るためのコマンドです。新しい段落を始める際に使用します。通常、空行を挿入することでも段落を区切ることができますが、\parを使用することで、改行の直前に特定のコマンドを挿入することができます。
\documentclass{article}
\begin{document}
これは1つ目の段落です。ここで\par
新しい段落が始まります。
\end{document}
\linebreak:
\linebreakは、改行を強制するコマンドです。通常の改行(空行を挿入する場合)では改行できない箇所でも、\linebreakを使用することで改行を行うことができます。ただし、行が長くなりすぎる可能性があるため、適切なタイミングで使用する必要があります。
\documentclass{article}
\begin{document}
この文章は非常に長くて改行が困難な場合、\linebreak
ここで改行することができます。
\end{document}
\nolinebreak:
\nolinebreakは、改行を禁止するコマンドです。通常の改行(空行を挿入する場合)では改行してしまう箇所でも、\nolinebreakを使用することで改行を禁止することができます。これも適切なタイミングで使用する必要があります。
\documentclass{article}
\begin{document}
この文章は改行をしたくない箇所があるので、\nolinebreak
ここでは改行を行いません。
\end{document}
\\*:
\\*は、改行を強制してページの下端での改行を禁止するコマンドです。通常の改行(\\)だとページの下端で改行が行われる場合がありますが、\\*を使用するとページの下端での改行を禁止し、改行が行われません。
\documentclass{article}
\begin{document}
ここで改行 \\*
改行がページの下端で行われないことがわかります。
\end{document}
改行(開業)についてでした。