PostgreSQLでの関数に関する基本的な解説

PostgreSQLでの関数に関する基本的な解説

関数の作成 (CREATE FUNCTION)

PostgreSQLで新しい関数を作成するには、CREATE FUNCTIONコマンドを使用します。このコマンドは、指定した機能を持つ関数をデータベースに追加します。関数の作成には、関数名、引数、戻り値の型、そして関数本体のSQLコードが必要です。

基本的な構文:

CREATE FUNCTION 関数名 (引数型) 
RETURNS 戻り値型 AS
$$
  関数本体
$$ LANGUAGE plpgsql;
        

例えば、2つの整数を受け取ってその和を返す関数を作成する場合:

CREATE FUNCTION add_numbers(a INT, b INT) 
RETURNS INT AS
$$
BEGIN
    RETURN a + b;
END;
$$ LANGUAGE plpgsql;
        

この関数は、引数として整数型のabを受け取り、それらの和を返します。

関数の一覧を表示する (\df)

データベースに存在する関数を一覧で表示するには、\dfコマンドを使用します。このコマンドを実行すると、関数名、戻り値の型、引数の型などが一覧で表示されます。

例:

\df
        

実行結果には、現在データベースに登録されている関数のリストが表示されます。関数が多い場合は、引数や戻り値の型などの情報をもとに必要な関数を探すことができます。

関数の内容を表示する (\sf)

特定の関数の内容を確認するには、\sfコマンドを使用します。このコマンドは、関数がどのように実装されているか、その中のSQLコードを表示します。

例:

\sf add_numbers
        

これを実行すると、add_numbersという関数の内容が表示されます。

関数の内容を編集する (\ef)

関数の内容を編集するには、\efコマンドを使用します。このコマンドを実行すると、関数の定義を編集するためのエディタが開きます。関数を修正し、保存することで変更がデータベースに反映されます。

例:

\ef add_numbers
        

これにより、add_numbers関数の定義を編集するためのエディタが開きます。

関数を削除する (DROP FUNCTION)

不要になった関数を削除するには、DROP FUNCTIONコマンドを使用します。このコマンドは、指定した関数をデータベースから完全に削除します。関数名の後にその引数の型を指定することも忘れずに行います。

基本的な構文:

DROP FUNCTION 関数名 (引数型);
        

例:

DROP FUNCTION add_numbers(INT, INT);
        

これにより、add_numbersという関数が削除されます。

関数内で変数の値を表示する (RAISE)

関数内で変数の値を表示したい場合、RAISEコマンドを使用します。このコマンドは、ログに情報を出力したり、関数の実行中にデバッグ情報を表示するために使用されます。

基本的な構文:

RAISE NOTICE 'メッセージ: %', 変数名;
        

例えば、add_numbers関数内で引数の値を表示するには:

CREATE FUNCTION add_numbers(a INT, b INT) 
RETURNS INT AS
$$
BEGIN
    RAISE NOTICE 'a: %, b: %', a, b;
    RETURN a + b;
END;
$$ LANGUAGE plpgsql;
        

この関数を実行すると、変数abの値がログに出力されます。デバッグに便利です。

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