【C言語】変数の基本【データ型, 宣言, 初期化, スコープ, ストレージクラス, ポインタ, 配列】
C言語の変数の基本
目次
変数の宣言
変数を使用するには、まず変数を宣言する必要があります。C言語では以下のように変数を宣言します。
int a; // 整数型の変数 a を宣言 double b; // 浮動小数点型の変数 b を宣言 char c; // 文字型の変数 c を宣言
変数名はアルファベット、数字、アンダースコア(_)を使用できますが、数字で始めることはできません。
データ型
C言語には複数のデータ型があり、それぞれの用途に応じて使い分けます。
int
: 整数型(例:int x = 10;
)float
: 単精度浮動小数点型(例:float y = 3.14f;
)double
: 倍精度浮動小数点型(例:double z = 3.14159;
)char
: 文字型(例:char c = 'A';
)
変数の初期化
変数の宣言と同時に値を代入することを初期化と言います。
int a = 5; float pi = 3.14f; char letter = 'C';
変数を宣言しただけでは、値は不定となるため、使用する前に適切な値を代入することが重要です。
変数のスコープ
変数には「スコープ(有効範囲)」があり、宣言された場所によって異なります。
- ローカル変数 : 関数内で宣言され、その関数内でのみ使用可能
- グローバル変数 : 関数外で宣言され、プログラム全体で使用可能
// グローバル変数 int globalVar = 10; void func() { int localVar = 5; // ローカル変数 }
ストレージクラス
C言語には4種類のストレージクラスがあります。
auto
: デフォルトのローカル変数static
: 値を保持するローカル変数extern
: 外部変数register
: 高速アクセス向けの変数
定数
変数の値を変更できないようにするには、const
キーワードを使用します。
const int MAX = 100;
ポインタと変数
ポインタは変数のメモリアドレスを保持する特殊な変数です。
int x = 10; int *p = &x; // xのアドレスをpに格納
配列と変数
配列は同じ型の複数のデータをまとめて扱うために使用します。
int numbers[5] = {1, 2, 3, 4, 5};