JavaScriptの累乗、平方根、立方根を計算する方法(Math.pow, Math.sqrt, Math.cbrt, Math.SQRT2, Math.SQRT1_2)
JavaScriptのMathオブジェクトには、高度な数学的な計算をサポートするメソッドや定数が用意されています。この記事では、Math.pow
、Math.sqrt
、Math.cbrt
、Math.SQRT2
、Math.SQRT1_2
について詳しく解説します。
Math.pow
Math.pow(n, m)
は、基数n
を指数m
乗した結果を返します。数学的には次のように表現されます。
\[ n^m \]
例えば:
Math.pow(2, 3)
は \( 2^3 = 8 \) を計算します。Math.pow(5, 0)
は \( 5^0 = 1 \) を計算します。Math.pow(10, -1)
は \( 10^{-1} = 0.1 \) を計算します。
console.log(Math.pow(2, 3)); // 8
console.log(Math.pow(5, 0)); // 1
console.log(Math.pow(10, -1)); // 0.1
Math.sqrt
Math.sqrt(n)
は、数値n
の平方根を返します。数学的には次のように表現されます。
\[ \sqrt{n} \]
例えば:
Math.sqrt(4)
は \( \sqrt{4} = 2 \) を計算します。Math.sqrt(16)
は \( \sqrt{16} = 4 \) を計算します。Math.sqrt(2)
は \( \sqrt{2} \approx 1.414 \) を計算します。
console.log(Math.sqrt(4)); // 2
console.log(Math.sqrt(16)); // 4
console.log(Math.sqrt(2)); // 1.4142135623730951
Math.cbrt
Math.cbrt(n)
は、数値n
の立方根を返します。数学的には次のように表現されます。
\[ \sqrt[3]{n} \]
例えば:
Math.cbrt(8)
は \( \sqrt[3]{8} = 2 \) を計算します。Math.cbrt(27)
は \( \sqrt[3]{27} = 3 \) を計算します。Math.cbrt(-8)
は \( \sqrt[3]{-8} = -2 \) を計算します。
console.log(Math.cbrt(8)); // 2
console.log(Math.cbrt(27)); // 3
console.log(Math.cbrt(-8)); // -2
Math.SQRT2
Math.SQRT2
は、定数として \(\sqrt{2}\) (約1.414)を表します。これは次のような場面で利用されます。
例えば:
- 直角二等辺三角形の斜辺を計算するとき。
- 1を基準とする拡大や縮小比率の計算。
console.log(Math.SQRT2); // 1.4142135623730951
Math.SQRT1_2
Math.SQRT1_2
は、定数として \(\frac{1}{\sqrt{2}}\) (約0.707)を表します。数学的には次のように表現されます。
\[ \frac{1}{\sqrt{2}} \]
例えば:
- ベクトルの正規化や、単位ベクトルの計算。
- 振幅やスケールの調整。
console.log(Math.SQRT1_2); // 0.7071067811865476
以上がJavaScriptのMathオブジェクトにおける数値計算の基本的な関数や定数の解説です。