【LaTeX】align環境について
LaTeXのalign環境について
align
環境は、LaTeXで数式を整列して表示するための非常に便利な方法です。この環境は、数式を複数行に分け、それらを等号や演算子の位置で揃えることができます。amsmath
パッケージを読み込むことで利用可能になります。
以下では、align
環境の基本的な使い方、応用例、注意点について詳しく解説します。
基本的な使い方
align
環境では、数式の整列を簡単に行えます。&
を使って揃えたい位置を指定し、\\\\
で改行します。
\[ \begin{align} a + b &= c \\ x + y &= z \end{align} \]
このコードの出力は次のようになります。
a + b = c x + y = z
整列のポイント
&
を複数回使用すると、異なる位置での整列が可能です。例えば、次の例では等号と演算子の両方で整列を行います。
\[ \begin{align} a + b & = c & \text{(加算)} \\ x - y & = z & \text{(減算)} \end{align} \]
式番号の制御
align
環境ではデフォルトで各行に式番号が付けられます。特定の行の番号を抑制したい場合は、\nonumber
または\notag
を使用します。
\[ \begin{align} a + b &= c \\ x + y &= z \nonumber \end{align} \]
上記の例では、2行目の式番号が非表示になります。
長い数式の分割
長い数式を複数行に分ける場合、align
環境は非常に便利です。次の例では、長い積分式を複数行に分けています。
\[ \begin{align} I &= \int_a^b \Bigg( x^2 + 2x + 1 \Bigg) dx \\ &= \int_a^b \Big( x^2 + 2x + 1 \Big) dx \end{align} \]
よくある間違いと対策
align
環境を使用する際によく見られる間違いについて説明します。
-
改行忘れ: 各行の最後に
\\\\
を忘れるとエラーになります。 -
複数の
&
: 各行に必要以上の&
を入れると、予期せぬ整列が起こる場合があります。 -
インライン数式:
align
環境はinline math
には使えません。代わりに\begin{aligned}
を使用します。
\( a + b = c \quad \begin{aligned} x + y &= z \\ p + q &= r \end{aligned} \)
以上がLaTeXのalign
環境についての解説です。