【Python】Pythonの特徴と他のプログラミング言語との違い【Introduction for beginners】
Pythonは、プログラミングの初心者にとって最適な言語であり、多くのプログラミング言語の中で際立った存在です。
その理由は、Pythonのコードが非常に読みやすく、シンプルで統一感がある点にあります。
また、Pythonは最近、AIや人工知能などの分野で非常に注目されており、その需要はますます高まっています。
率直に言って、Pythonは現在、最も人気があり注目されているプログラミング言語の一つと言えます。
今後、Pythonの特性や他の言語との相違点について詳しく見ていきましょう。
Pythonはシンプルで読みやすい
Pythonは初心者にとってプログラミングを始めやすい言語であり、その背後には「シンプルで読みやすい」という特徴があります。 Pythonのデザインは、コードの可読性を重要視しています。
Pythonでは簡単に実用的なプログラムを作成できる。
Pythonは、容易に実用的なプログラムを作成できるという特性が備わっています。
Pythonには、プログラムの簡便な作成を支援するツールが最初から多く用意されています。これらの便利なツールの統合体を「標準ライブラリ」と呼びます。
また、Pythonの公式提供以外にも、サードパーティー(第三者)によって開発されたライブラリも利用できます。これらのライブラリは無償で提供されており、プログラムの開発を簡単にする役割を果たしています。
Pythonはいろいろなところで使われている。
Pythonは現在最もポピュラーなプログラミング言語であることは前述の通りですが、日常生活でどのように活用されているのでしょうか。
たとえば、ファイル共有サービスの「Dropbox」を考えてみましょう。 DropboxはPythonをベースに開発されており、そのコードベースは約90万行以上もあると言われています。
また、小型コンピューターの代表格である「Raspberry Pi」にもPythonの影響があります。 “Pi”という名前は、Pythonの”Py”に由来していると言われています。
さらに、多くの人が利用しているソーシャルメディアプラットフォームである「Instagram(インスタグラム)」もPythonを採用しており、Web開発用のフレームワークであるDjangoを活用しています。
Pythonとほかのプログラミング言語の違い
Pythonはインタープリタ言語
C言語、C#、Javaなどのプログラミング言語は、コンパイラ(compiler)言語として知られていますが、Pythonはインタープリタ言語として分類されます。
プログラム(ソースコード)は、コンピューターが理解できる形に変換する必要がありますが、この変換方法によって、コンパイラ言語とインタープリタ言語の二つに分かれます。
コンパイラ言語は、プログラムを実行する前にソースコード全体を一度に翻訳します。 インタープリタ言語は、プログラムが実行中に一行ずつ順次翻訳します。
したがって、PythonはC言語などのコンパイラ言語に比べて実行速度が遅い傾向があります。
ただし、Pythonはプログラムが効率的に動作するように工夫されており、通常は実行速度の遅さに大きな問題はありません。
Pythonはすぐに実行できる
C言語では、プログラムを実行する前にソースコードをコンピューターが理解できる形に翻訳する必要があります。
この翻訳作業をコンパイルと呼び、コンパイルが完了するとプログラムを実行できるようになります。
しかし、Pythonではこのコンパイル作業が不要です。
そのため、プログラムを編集・保存したら、直ちに実行することができます。
一行目から実行される
前述しましたが、Pythonはインタープリタ言語であり、プログラムは一行ずつ「翻訳」および「実行」されます。
一方、C言語ではmain()関数の1行目から実行が始まるため、Pythonとは大きく異なります。
そのため、C言語からPythonに移行する際には、main()関数の概念が存在しないことに留意する必要があります。
Pythonでは改行が文の区切り
異なるプログラミング言語では、一文の区切り方が異なります。
たとえば、C言語やJavaなどでは、一文の終わりに「;」(セミコロン)を用い、複数行にまたがってもセミコロンまでが一つの文として扱われます。改行は文の終了を示しません。
一方、Pythonでは文の終了を「改行」で示します。これは、これまでC言語やJavaでプログラミングを行っていた人には違和感を与えるかもしれません。
Pythonでは文内で改行を挿入すると、エラー(SyntaxError)が発生しますので、慎重に扱う必要があります。ただし、文が長くなる場合や改行を必要とする場合、バックスラッシュ(Windowsでは円マーク\)を使用することで、改行しても文の継続を示すことができます。
Pythonではインデントでブロックを示す
C言語において、条件分岐や繰り返し処理における複数の文を一つのブロックとしてまとめるために、波かっこ「{}」が使用されることがあります。
例えば、以下のC言語のコードでは、波かっこを使ってブロック内の文を示しています。
if (x > y) {
printf("x > y");
} else {
printf("x < y");
}
一方、Pythonではこのブロックをインデント(字下げ)によって示します。
例えば、以下のPythonのコードでは、インデントを用いてブロック内の文を表現しています。
if x > y:
print('x > y')
else:
print('x < y')
インデントが誤っていると、Pythonは「IndentationError」を発生させるため、インデントのエラーはすぐにわかります。
また、インデントを作成する際には、タブとスペースを混在させないように留意することが大切です。一般的には、エディタを設定して、タブを一度押すとスペースが4つ挿入されるようにすることがお勧めされます。
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