Pythonのtuple（タプル）は、不変（immutable）なデータ型で、カンマ区切りの要素を丸括弧で囲んで表現されます。タプルはリストと似ていますが、リストとは異なり、変更できない特性があります。

基本的な特徴:

不変性（Immutable）:

タプルは一度作成されたら、その要素を変更できません。要素を追加、削除、または変更することはできません。

要素へのアクセス:

インデックスを使用してタプルの要素にアクセスできます。タプルの要素はゼロから始まるインデックスでアクセスします。

my_tuple = (1, 2, 3, 4, 5)
print(my_tuple[0])  # 1を出力

異なるデータ型を含めることができる:

タプル内には異なるデータ型の要素を含めることができます。

mixed_tuple = (1, "Hello", 3.14, True)

要素の取得とスライシング:

インデックスを使ってタプルの要素を取得できるほか、スライシングを使って複数の要素を取得できます。

my_tuple = (1, 2, 3, 4, 5)
print(my_tuple[1:3])  # (2, 3)を出力

反復処理可能（Iterable）

forループを使ってタプルの各要素にアクセスできます。

my_tuple = (1, 2, 3)
for item in my_tuple:
    print(item)

タプルの結合と繰り返し

tuple1 = (1, 2, 3)
tuple2 = (4, 5, 6)
merged_tuple = tuple1 + tuple2  # (1, 2, 3, 4, 5, 6)

タプルは一度設定されると変更できないため、データの安全性を保証する場合や、辞書のキーとして使用する場合に適しています。辞書のキーとして使えるのは不変なオブジェクトだけなので、タプルは辞書のキーとして利用されることがあります。

• Pythonのint・float・decimal型のデータについて
• Pythonにおけるデータの型：リスト型（list）
• Pythonにおけるデータの型：辞書型（dict）
• Pythonにおけるデータの型：集合型（set）
• Pythonにおけるデータの型：範囲型（range）

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