• requireの基本的な使い方
• require_onceの基本的な使い方
• requireとincludeの違い
• requireのエラー処理
• requireを使う際のベストプラクティス
• requireの応用例

requireの基本的な使い方

require は、指定したファイルを読み込み、その内容を現在のスクリプトに挿入します。ファイルが見つからない場合、スクリプトは即座にエラーを出して停止します。

    // config.phpを読み込む
    require 'config.php';

    // 読み込んだファイルの変数や関数を使用できる
    echo $db_host;
    

require_onceの基本的な使い方

require_once は require とほぼ同じですが、すでに読み込まれたファイルであれば再度読み込まないという違いがあります。

    require_once 'config.php'; // 初回読み込み
    require_once 'config.php'; // すでに読み込まれているので無視される
    

同じファイルを複数回読み込むことによるエラーを防ぐために使用されます。

requireとincludeの違い

require と似た機能として include があります。主な違いは以下の通りです：

• require: ファイルが見つからない場合、スクリプトはエラーで停止する。
• include: ファイルが見つからなくても警告を出すだけで、スクリプトの実行は続行する。

    require 'file_not_exist.php'; // 致命的エラー（Fatal error）が発生し、スクリプトが停止
    echo "この行は実行されない";

    include 'file_not_exist.php'; // 警告（Warning）が出るが、スクリプトは実行継続
    echo "この行は実行される";
    

requireのエラー処理

require でファイルが見つからない場合は致命的エラーとなり、スクリプトが停止します。そのため、file_exists() を使って事前に確認する方法もあります。

    $file = 'config.php';

    if (file_exists($file)) {
        require $file;
    } else {
        echo "設定ファイルが見つかりません。";
    }
    

ただし、エラーが発生することを前提とする場合は、エラーハンドリングの仕組みを組み合わせるのも有効です。

    try {
        require 'config.php';
    } catch (Throwable $e) {
        echo "エラー発生: " . $e->getMessage();
    }
    

requireを使う際のベストプラクティス

• 設定ファイルや関数定義ファイルには require_once を使う。
• スクリプトの実行に必須なファイルには require を使う。
• 同じファイルを何度も読み込まないようにする（require_once を活用）。
• エラーが発生する可能性がある場合は file_exists() で事前チェック。
• 設定ファイルのパスは __DIR__ を用いて指定し、絶対パスを使う。

requireの応用例

1. 設定ファイルの読み込み

設定情報を外部ファイルにまとめ、複数のスクリプトで共有できます。

    // config.php
    <?php
    $db_host = "localhost";
    $db_user = "root";
    $db_pass = "password";
    ?>

    // main.php
    require 'config.php';
    echo "データベースホスト: " . $db_host;
    

2. ヘッダー・フッターの共通化

ヘッダーやフッターを外部ファイルにして、全ページで共通化できます。

    // header.php
    <header><h1>サイトのタイトル</h1></header>

    // index.php
    require 'header.php';
    echo "<p>メインコンテンツ</p>";
    require 'footer.php';

    // footer.php
    <footer><p>© 2025 My Website</p></footer>
    

3. 関数を外部ファイルにまとめる

    // functions.php
    <?php
    function greet($name) {
        return "こんにちは, " . $name . "!";
    }
    ?>

    // main.php
    require_once 'functions.php';
    echo greet("太郎");
    

これらの方法を活用することで、コードの再利用性を向上させ、保守性の高いプログラムを作成できます。