LaTeXのsubfigureの使い方
LaTeXのsubfigureパッケージの使い方
LaTeXの`subfigure`パッケージを使用することで、1つの図を複数の部分に分割して配置することができます。これにより、複数の関連する画像を1つの大きな図として表示することができます。
1. subfigureパッケージの基本的な使い方
`subfigure`パッケージを使用するには、プリアンブルに\usepackage{subfigure}を追加し、その後でsubfigure環境を使用します。
\documentclass{article}
\usepackage{subfigure}
\begin{document}
\begin{figure}[ht]
\centering
\subfigure[図1のキャプション]{\includegraphics[width=0.45\textwidth]{fig1.png}}
\subfigure[図2のキャプション]{\includegraphics[width=0.45\textwidth]{fig2.png}}
\caption{2つの図を並べた例}
\end{figure}
\end{document}
2. コードの説明
上記のコードで使用されている各部分について説明します。
\usepackage{subfigure}— `subfigure`パッケージをインポートします。\begin{figure}[ht]— 図環境を開始し、図の配置を指定します(ここでは`ht`は、図が本文中で適切に配置されるように指示しています)。\subfigure[図1のキャプション]{\includegraphics[width=0.45\textwidth]{fig1.png}}— 1つ目のサブ図を挿入します。`subfigure`環境内で、画像を挿入し、キャプションを追加します。\caption{2つの図を並べた例}— 図全体のキャプションを設定します。
3. 複数の図を並べる
複数の図を並べて表示することができます。例えば、2つ以上の図を並べると、下記のように記述できます。
\begin{figure}[ht]
\centering
\subfigure[図1]{\includegraphics[width=0.45\textwidth]{fig1.png}}
\subfigure[図2]{\includegraphics[width=0.45\textwidth]{fig2.png}} \\
\subfigure[図3]{\includegraphics[width=0.45\textwidth]{fig3.png}}
\subfigure[図4]{\includegraphics[width=0.45\textwidth]{fig4.png}}
\caption{複数の図を並べた例}
\end{figure}
上記のコードでは、2行にわたって4つの図を並べています。\\を使って、次の行に移動しています。
4. キャプションの配置
サブ図ごとに個別にキャプションを設定できますが、図全体のキャプションは\captionで設定することができます。また、キャプションを図の上部に表示したい場合は、captionオプションを使用します。
\begin{figure}[ht]
\centering
\subfigure[図1のキャプション]{\includegraphics[width=0.45\textwidth]{fig1.png}}
\subfigure[図2のキャプション]{\includegraphics[width=0.45\textwidth]{fig2.png}}
\caption{図全体のキャプション}
\end{figure}
5. 注意点
- `subfigure`パッケージは古く、現在は`subfig`パッケージを使うことが推奨されています。`subfigure`は新しいバージョンのLaTeXでは非推奨となっています。
- 複数の図を並べる際は、画像のサイズや余白に注意して配置を調整してください。
まとめ
LaTeXで複数の図を1つの図としてまとめて表示したい場合、`subfigure`パッケージを使うことで簡単に実現できます。各図に個別のキャプションを付けることができ、図全体のキャプションも設定できます。ただし、現在は`subfigure`ではなく`subfig`パッケージの使用が推奨されています。